あの空間は、最高に素敵な1つのテレビ番組みたいでした。
特に私たちの中で最高だったのは、
鏡開きをした樽酒を夫がお相撲さんみたいに大きな盃で飲んだ時に、ゲストが「関取みたいだ」と呟きました。それに気づいたミキティが夫に『関取、お味はいかがですか』と聞き、夫がお相撲さんのモノマネをして答えた場面です。
あのとき会場のほとんどの人が大笑い。特に新郎席は爆笑が起きていました。それまではなんとなく儀式をする側とそれを見守るゲスト側で別れていたのが、それをきっかけにみんなが一緒にこの空間を楽しんでる一体感が生まれたように思います。
笑いや笑顔が溢れる時間もあれば、両親への手紙の時間もあります。
私には亡くなった父のエピソードがありました。ゲストにはしんみりしてもらいたくないという気持ちがありました。
私が手紙を読み終えると、ミキティが暖かい言葉を返してくれたように感じました。私に向けた言葉に感じました。
MCとしてたくさんの人に向けられた言葉なんだろうけど、私が父に花嫁姿を見せられなかった残念な気持ちも、幸せな結婚生活への夢も全部受け取めてもらったように感じました。
しんみりな感じは全くなくなり、みんなが私たちの門出を祝福してくれているような清々しい空気になりました。
事前に私の手紙を見せたわけではなく、いちいちゲストや夫とネタの段取りをしているわけでもなく、その時その瞬間その場に最高の言葉を紡ぎだして、雰囲気を演出するプロなんだなと後でしみじみ感じていました。
自分でいうのも変だけど、私たちの披露宴は、台本通りって感じじゃなく、すごく心地よくて、自然に笑ったり泣いたりして、終わったら、『ねーねーこれめちゃくちゃいいね!!』っていう番組というか映画というかそんな感じでした。
本当に最高でした。
ミキティありがとう!
(あとで司会とMCの違いを調べたら、司会は台本通りに進行する人で、MCとはゲストの個性を生かして引き出して界全体を指揮する人ってことでした。まさにミキティと思いました。)
これからもどうぞよろしくね(^▽^)/