Manami & Manabu

美紀さんとの出会いは、仲の良い友人の結婚式でのことでした。冒頭の乾杯挨拶で私と友人の共通の恩師から、気持ちのこもった、赤裸々な、20分を超えるスピーチがあり、会場は少し騒つくような雰囲気に。これをどう拾うものかと私はソワソワして司会に注目していましたが、恩師のことを立てつつもうまく切り替え次のパートに進んでいく颯爽さに、「プロだ!」と思わずにはいられませんでした。その司会が、美紀さんでした。色々なエネルギーを受け止めつつも、にこやかに、でも力強く進めていく様は、まるで祭を取り仕切る姿そのもの。結婚式が終わった後、(特に近いうちに結婚の予定なぞなかったのですが)、どうしても気持ちを伝えたかったのでこっそりと名刺交換をさせてもらい、プロの技に感動したとお伝えしました。

  それから1年半後、当時お付き合いしていた女性と結婚式を挙げることが決まりました。「祭」がコンセプトの結婚式で、演出なども自分たちで考えるような披露宴だったので、一緒に楽しみ盛り上げつつ場を支えてくれるプロの司会が必要と思い、美紀さんに依頼をしました。(本末転倒ですが、いつか美紀さんと何か一緒にやってみたいなって思いが結婚式決める前からありました)。

いざ準備が始まってからも、メールや対面での打ち合わせを丁寧に行い、自分たちつくりたい雰囲気や世界観を汲み取ってくれ、「こんなことをしたらいいじゃないか」と提案をいただいたりもしました。飾らずにフランクなコミュニケーションで、司会という枠を超えてチームメンバーの一人として一緒に動いてくれたことがとても嬉しく心強かったです。本番では、驚くほどに緊張している新郎の気持ちを和ませるべく、笑ったり話したりしながら、気持ちを整えてくれました。あれは自分だけではどうにもならなかったです。感謝 笑  披露中はあまり見渡す余裕がなかったのですが、動画などで振り返ると、自分がまさに期待していた通りに、笑顔と声で場を支え、一緒に盛り立てるいつもの美紀さんがそこにいました。あの場をともに創ってく、一番のパートナーでした。

結婚式後も親交を続けさせてもらい、ご飯を食べにいったりメールでのやりとりをしたり、またお仕事の話などもいただき、仲良くさせてもらっていることが嬉しいです。これからも末長く、よろしくお願いします!

新郎 大原学さん
一般社団法人マツリズム代表 / マツリテーター 大原 学
1983年神奈川県南足柄市生まれ。幼少期から祭りに強い憧れを抱く。
早稲田大学に入学も大学デビューに失敗。落ち込んでいる時に祭に出会い、踊るうちに自信を取り戻す。
米国留学時にはソーラン節の普及を行い、卒論では円陣を研究。
日本GE株式会社、NPO法人クロスフィールズでの勤務を経て、2016年に独立しマツリズムを法人化。
祭りの楽しさを伝え人と地域をつなぐ役割(マツリテーター)として、全国の祭を行脚し
これまでに30地域100回以上の祭に参加、祭りの本質を体感してもらうプログラムを5年間でのべ500名以上に対して提供。
2020年には「祭再生請負人」としてNHKに取り上げられる。

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